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前田さんの自臭症の体験談 1-2
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ここでは、前田さんの臭いの悩みの体験談を紹介しています。
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- 中学生時代
- 高校生時代
- 大学生時代
- 社会人時代
- おまけ
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1-2 臭いで悩むキッカケ
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口臭があることを自覚してから数か月後、臭いで悩むキッカケとなった出来事が起きました。
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授業中に行われた臭いの指摘
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夏休み明けに2回目の席替えが行われ、いちばん前の席になります。
そこで、私の人生を180度変えることになる事件が起きました。
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英語の授業中、黒板に説明を書いて、それを生徒たちがノートに書き写しているときでした。
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女子「はぁーーー・・・・(深いため息)」
「前ちゃん、すごい口臭いわぁ・・・・」
クラス中「・・・」
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結構な大きな声で、シーンとしていたクラス中にその言葉が響きました。
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その後何事もなかったかのように授業は開始されましたが、
私は今まで経験したことがないような、時間が止まったような感覚に襲われていました。
その後の授業の内容についてまったく記憶に残っていません・・・。
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授業後、その女子の友達が来てひそひそと話していました。詳しくは聞こえませんでしたが、
「・・・うん、我慢してるけど、つらいわ〜」
って言っていました。
今まで臭いを指摘されてもスルーしてきましたが、
この事件を受けて、臭いを気にする。臭いで悩むようになってしまいました。
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中学生が考えた対策
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臭いの指摘を受けて、
「また、今日みたいな状況になったらつらすぎる。なんとかしないと。」
「周りも臭くてかなり迷惑してたみたい。なんとかしないと。」
「いったい、どのくらい臭いんだろうか、どんな臭いなんだろうか」
「どうすれば臭いが無くなるんだろうか」
と、いろいろと思考を巡らせました。
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しかし、何をすればいいのか、どうすればよいのかまったくわからない状態でした。
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当時、1990年代後半でインターネットもスマホ、携帯も無く情報が何もありません。
とりあえず中学1年生が知恵を絞って考えた精一杯の対策がこちらでした。
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臭いが漏れないように鼻と口を押える
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臭いの漏れが最小限になるように鼻と口を押えるようにしました。
教師からは、寝てるとまでは見えないけど姿勢が悪くやる気が無く授業を受けてるように見えていたようです。
最近まじめに授業を受けていないと担任に呼び出される始末でした。
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口臭で悩んでいる人は口を固く閉じてしまいがちですが、これは新鮮な空気が口内にいかず、
口内細菌が増えてしまい口臭には逆効果です。
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図書館で調べる
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当時、インターネットもなく情報収集は図書館でしかできませんでした。
図書館にある家庭の医学や歯科関連の書籍の臭いに関する箇所を読み漁っていました。
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しかし、当時の書籍には臭いに関する記載はほとんどなく、
虫歯、歯周病、歯槽膿漏程度のことくらいしか書いてありませんでした。
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いろんな歯磨き粉を試してみる
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口臭を無くすためにはとにかく歯磨きが大事だろうと、あらゆる歯磨き粉を購入して試しました。
当時はセラブレスもプロフレッシュもなく、口臭対策に特化したものはありませんでした。
それでももう当時にはさまざまな種類の歯磨き粉が売っていました。
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中学1年なので、お金もあまりありませんでしたが、お小遣い、お年玉のほとんどはこれらに消えていきました。
当時は、芸能人は歯が命・・・のCMが出てきてアパタイトの2千円くらいの高い歯磨き粉も運が悪いことに存在していました。
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増え続ける臭いの指摘
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出来る限りの対策をしたものの、効果はでませんでした。
そもそも、正しい対策方法がわかっておらず、むしろ悪化させていたように思います。
臭いの悩みがどんどん泥沼化していきました。
そんな中でも、臭いの指摘が無くなることはありませんでした。
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風通しが良いところでの会話
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教室からベランダに出る窓付近での会話です。
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男子A「風上にいれば臭くない」
男子B「あはは、あいつの風下に立つと辛いな」
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学校の歯科検診
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学校にて歯科検診が行われる日の検診前の教室での会話です。
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男子「前田は生臭いからひっかかるんじゃない」
女子「毎日生卵食べてるんだよ」
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歯科検診結果
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医者「綺麗に磨けてて、完璧だね!!」
前田「・・・」
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確かに小学生のときに矯正もしてて虫歯も無く、高い歯磨き粉で丹念に磨いてピカピカではあったけど・・・。
なにか皮肉を言われているような感じで、周りの視線がきつかったです。
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私も少しだけ歯科検診結果で何か原因がわかるかもと期待していたのでガッカリでした。
歯に原因が無くて、さらに絶望は深まるばかりです。
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