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腋臭のにおいの本態は、アポクリン汗腺です。 このアポクリン腺は性ホルモンとの関係が深く、ホルモンの影響を受けやすい分泌腺です。この汗腺は体毛と関係し、ことに腋の下、陰部の毛根の中に多く、それ故腋臭でない人も、この部分の臭いは独特の臭いを発します。 この臭いの成分は、有機質の脂肪酸、グリセリン、タンパク質、コレステロールなどが混じりあい、さらに常住菌により醗酵した場合、複雑な臭いとなります。
腋の下の毛深い人ほど、汗腺の数も多く分泌物の排泄も盛んで、その上乾燥しにくいので、細菌の働きも活発になり、醗酵もしやすくなります。 このような条件が二重三重に絡み合ったとき、腋臭となって異臭を放つようになります。その状態になる場合、概ねシャツの袖の付け根が、異常にぬれたり、黄色く色ついたりします。 腋臭体質は耳の中にもアポクリン腺が多く、湿性の耳垢で臭みがありますので、耳垢の性質も腋臭の体質の判断にもなります。 ことに動物性の食物を多くとる人は、より以上に臭いは強くなるでしょう。欧米人の腋臭の臭さは、食生活の影響もあることは確かです。ブルーチーズをさらに腐らせたような臭いは、醗酵したチーズの常食も関係してるともいえます。
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