魚臭症（ぎょしゅうしょう）

魚臭症（ぎょしゅうしょう）

ここでは魚臭症（ぎょしゅうしょう）について説明します。魚臭症とは、体臭や口臭が魚の腐ったような臭いになる病気です。

魚臭症は非常に症例が少ない病気であり、世界中の患者数は約700人と言われています。日本国内では、昭和薬科大学の山崎浩史先生が魚臭症の研究をしています。郵送による魚臭症の尿検査を実施しており、無料で確認してもらうことができます。
※当サイトでは検査等は実施しておりません。

News

2017/08/23,2012/10/24 「ザ！世界仰天ニュース」にて魚臭症の特集が放送されました。

魚臭症の原因

魚臭症はトリメチルアミン尿症と呼ばれており、食べたものを消化する際に発生するトリメチルアミンという物質が分解されずに、汗や呼気から排出されてしまいます。このトリメチルアミンに魚の腐った臭いがあるため、体臭や口臭から同様の臭いを発してしまいます。

魚臭症になってしまう原因としては、トリメチルアミンを無臭化する酵素が遺伝子的に欠如している先天性の場合と、肝機能の低下やホルモンバランスの変化などにより一時的に酵素作用が低くなっている場合があります。

魚臭症の原因

魚臭症の予防対策

魚臭症の根本的な対策方法はありません。魚臭症の治療方法は、食事制限により臭いの原因であるトリメチルアミンの発生を防ぎます。食べ物のうち、トリメチルアミンの前駆物質であるコリン・レシチン・トリメチルアミンオキシド等を多く含むものを食べないことで予防することができます。

■コリン
コリンを多く含む食品としては、卵（卵黄）や肉類（特に加工肉や内臓系）、豆類（ナッツや大豆製品など）、アブラナ科の野菜（芽キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー等）などに多く含まれています。食品中のコリン含有量を表に纏めました。

■レシチン
レシチンは、卵黄や大豆、ナッツ、ごま油、コーン油、小魚やウナギなどに多く含まれています。レシチンはサプリメントとしても市販されています。

■トリメチルアミンオキシド
トリメチルアミンオキシドは海水魚、サメ、エイ、軟体動物（イカやタコ）および甲殻類（エビやカニ）などに多く含まれています。ただし、カツオの赤身、サケ、マグロはトリメチルアミンオキシドの含有率が低いです。

魚臭症の確認方法

昭和薬科大学の山崎浩史先生にて、魚臭症かどうかの確認を行うことができます。検査は尿検査で行い、尿採取の前日にトリメチルアミンが含まれている食品を食べて、トリメチルアミンの無臭化効率を調べます。尿採取は病院ではなく自宅で行います。

まず、サイトのメールフォームに必要事項（名前や住所、匿名コード等）を記載して依頼します。指定の住所に尿検査キットが送られてきますので、 2日分の朝の尿を採取して冷蔵保存します。また、付属の綿棒にて口腔内を擦り、一晩乾燥させます。これらをクール便（冷蔵）で指定の住所に送ります。

口臭掲示板にて実際に魚臭症検査を依頼したときのレビューを書いています。

魚臭症患者の交流

魚臭症は全世界でも600～700人とも、2000人に1人とも言われています。イギリスでは2007年段階で約300人の魚臭症患者がいます（イギリスの人口は約6千万人）。日本国内の患者数は不明ですが、人口比を考えると日本にも数百人の患者がいると予想されます。

臭いの悩みSNSでは、魚臭症に関するコミュニティを作成しています。魚臭症の診断を受けた方、自分が魚臭症では？と思われる方は是非ご参加ください。日記でも魚臭症関連の記事を投稿している方もいますので、検索してみてください。

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